自分で作るＴシャツプリント
最近は、ありとあらゆるプリントをしたＴシャツが街中溢れています。
そんな中ここ10年位前から、既製品のTシャツではなく、
自分だけの、あるいは自分達だけのオリジナルプリントをしたＴシャツを作りたいという方がかなり増えてきました。
価格も随分安くなってきまして、市販のシャツよりはるかに安価で良いものが作れる様になってきました。
ここ数年の事ですが、弊社の様な専門の業者に依頼してプリントをするのではなく、自分でプリントしたり染めたりしたいという方が、少しずつですが増えてきております。
確かに、業者に依頼するより、自分でやるとなりますと、手間は掛かりますが、好きな色を選んだり、好きな場所にプリントしたり、
刷りあがった上から筆で色を塗ったり、吹きつけ加工したりとか、自由に出来ます。
「塗り絵Tシャツ・後染めTシャツ」のページも参考にしてください。
ここでは、その手順を簡単にご説明致します。
シルク印刷は始に製版が必要です。
一般に市販されている簡易プリント用の製版、プリント台、インク、スキージがセットになった商品もありますが、随分な価格がしますので、そういった物を使わないやり方です。
製版作業は、本職に依頼した方がベストかとは思いますが、ここでは、手順を書いておきます。
始にプリントしたい絵柄を、パソコン上のソフトを使用して作ります。
ソフトは何でも構いませんが、出切ればイラストレータ、フォトショップ等が望ましいです。
もしそれらをお持ちでなければ、手書きでも全然構いません。
デザインが仕上がりましたら、なるべく薄い白い紙にプリントアウトして下さい。
シルクでは製版の際にポジフイルムを作りますが、それの代用です。
次に版を作りますが、必要な物は木、又はアルミの枠にテトロンの生地（１００メッシュ程度）を貼り付けた物です。これが版の元になります。
一般的には販売しているお店は少ないですが、シルク印刷材料を取り扱うお店であれば揃います。
版と乳剤（感光剤）バケットをセットで揃えて下さい。
そのお店は後々他にも必要な物がありますので、用意するのは、まとめてからの方が良いと思いますが、
お店が見つからない場合は、弊社にお申し付け頂ければ、代って取り寄せますのでご安心下さい。
版と乳剤が手に入りましたら、版に乳剤を塗る作業をします。
それ専用のバケットを使用して塗りこみ、乾燥するまで待ちます。
乾燥しましたら、透明のガラス、羽毛ふとん等をしまっておくポリエチレンの保存袋を用意して下さい。
デザインした半透明の紙を版に貼り付けテープで固定して、ポリエチレンの保存袋の中に入れ、掃除機で中の空気を抜き固定します。
その際、絵柄の表裏の注意して下さい。刷り面から見て正面になるようにセットして下さい。
セットが完了したら太陽光線に当てますが、時間は３０秒～６０秒が目安です。
乳剤の厚み、デザインの質により変わります。
目安は、乳剤の色が変化しますので、変わったと感じたらすばやく取り込んで、室内で、すばやく水洗いして、版を抜いて下さい。
必要な部分（プリントしたい部分）のみ、抜けているか否か確認して、乾燥すれば版の完成です。
簡単に書きましたが、若干の設備と経験がないと難しい点もありますので、ここまでは、本職に依頼される事をお勧め致します。
版が出来たら、プリント作業です。
一般的にはゴム製のスキージで版にインクを載せて刷りこむ方法ですが、これはシルクスクリーンの長い歴史の中で受け継がれてきたやり方ではありますが、特にこれでないとダメという事ではありませんので、ご自分流のやり方を見つけて、刷り上げることで大丈夫です。
思いますに、基本の刷り方は理解した上で色々応用されるのがベストかとは思います。
プリントに際して２～３注意点を書いておきます。
始に版の固定をして下さい。
刷る時に版が動いたりしますとプリントがズレてしまい、
ミスになりますので、プリント作業中動かない様に固定する為です。
次にプリントしたいTシャツを薄いベニヤ板に通して、弱い糊等である程度固定します。
これは、プリントが終わって薄かったり、途切れたりした場合にもう一度プリントするのですが、版も生地も固定してあれば、何度でもプリント出来るようにするためです。
生地が濃色の場合、一度刷っただけでは色が浸透して薄くなります。その場合は、ドライヤーなどで乾燥させてもう一度刷りますと濃くなります。
違う色で刷りたい場合は、顔料をインクに混ぜて、お好みで刷り色を決まられます。
シルクは、その都度インクを作りますので、
刷りたい色を、刷りたい場所に自由にプリント出来ます。
プリントの作業中は、インクが版の上にありますので、特に暑い時期は乾燥が早くどんどん版の上で乾燥して行きます。その為、刷り面を常にキレイにしておく必要があります。濡らしたタオル等でこまめに掃除をして、いつでも版の状態を、
製版した時と同じにしておいて下さい。
プリントが終わっても同じで、速やかに版を外して水洗いして、始の状態まで戻して下さい。
ウッカリ忘れてインクを目詰まりさせますと、その版が使えなくなる場合がありますので、ご注意下さい。
かいつまんで書きましたが、興味のある方は、一度挑戦されてみては如何でしょうか。 今やられて見える方、これからされる予定の方、どなたでも構いませんので、ご不明な点がありましたら、お問い合わせ下さい。 印刷材料に付きましても、分からない点等ありましたらお知らせ下さい。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください
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